【書評】卑しい感情は何のためにあるのか
久しぶりに読み応えがある新書を手に入れました。
・ネットには匿名性があるため報復される恐れがない、だからバッシングがしやすく、
すぐに炎上する(普通はバッシングするとリベンジされる)
・嫉妬や妬みは種の保存のための遺伝的な性質
など、秀逸な見解が散りばめられています。
福岡・大名であった低能先生の事件なども両面から理解できます。
匿名性をいいことに荒らしてくるヤツを実名で批判すると
それがたとえ大多数の正義だとしてもリベンジされるリスクがある。
だからネット上で誰かを攻撃する時は実名を晒してはいけない。
当方もエンジニアなので「物理的に正しい」自信がある場合には
対立する人についつい攻撃的な態度に出てしまいそうになりますが、
正しいか正しくないかに関係なく報復されるリスクがあるのなら
別の攻め方をすべきと感じました。
メシウマ=卑しい感情を抱くことは罪悪感を伴いますが
遺伝的、自然発生的な性質だと言われると客観的に自分を見ることができます。
最近のノンフィクションでオススメの一冊です。